【柏 vs 新潟】 ウォーミングアップコラム:武富孝介と茨田陽生、師との邂逅

2016年5月17日(火)

「ウォーミングアップコラム」は、試合に向けてのワクワク感を高める新企画。ホームクラブの担当ライターが、いろんな視点から、いろんなテイストでみなさんに情報をお届けします!
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【写真】アカデミー時代に新潟の吉田達磨監督の指導を受けた武富孝介(左)と茨田陽生(右)。
勝てば決勝トーナメント進出へ大きく前進する柏の前に、アルビレックス新潟が立ちはだかる。その新潟を指揮するのが、柏アカデミーの礎を作り上げ、昨年はトップチームの監督を務めた吉田達磨監督である。
現チームにはアカデミー時代に吉田監督の指導を受けた選手は多い。中でも武富孝介と茨田陽生は2004年から08年までのU-15からU-18時代にかけて直接指導を受けた世代。工藤壮人、酒井宏樹、新潟でプレーする指宿洋史を含めた、いわゆる柏アカデミーの“ゴールデンエイジ”だ。

武富は「あの頃は自分の感覚でプレーしていましたから、自分でもメチャクチャだったと思います(笑)」と振り返っており、武富自身が「タツさん(吉田監督)にはよく叱られました」と自負する。ただ、吉田監督は当時すでに武富の稀有な才能を高く評価し、サッカー選手に必要な動きやプレーを説いていくが決して型に嵌めることはしなかった。突然、武富が「ドリブラーになりたい」と言い出した時も反対せず、「お前がそうなりたいなら」と本人の選択に任せた。ただし、中学・高校からドリブラーを目指したにもかかわらず、ある程度のレベルまで到達した武富のサッカーセンスに、逆に吉田監督は驚かされたという。
そして昨年、吉田監督が柏の監督に就任し、武富を期限付き移籍から復帰させた際には、「タケ(武富)は10年前から私の構想に入っていた」と吉田監督は述べていた。

もう一人の吉田監督の愛弟子、茨田は柏U-12時代にはドリブルの大好きな少年だった。U-15に上がり、吉田監督から指導を受けることで、茨田の興味はドリブルではなくパスへ切り替わっていく。もともと1つ上の学年の武富、比嘉厚平の鋭いドリブルを目の当たりにして、自分のドリブル技術を疑問視していた茨田。その悩みを解消させてくれただけでなく、秘めたるパスセンスを吉田監督に引き出され、茨田はパサーへと開眼していくのである。
2008年に柏U-18がスペインに遠征し、国際大会に出場した時のこと。U-18メキシコ代表戦では茨田のパスミスが原因でカウンターを浴び、柏U-18は0−1で敗れた。試合後、泣きじゃくる茨田に「良いことをしてやろうと思うんじゃなくて、その状況にあったプレーをしろ」と吉田監督に教えられたことを、茨田は鮮明に記憶していると話す。

今回のヤマザキナビスコカップ、武富と茨田は数多くのことを教えてくれた師を、初めて対戦相手として日立台に迎え入れるわけである。
「相手がタツさんでも、俺はあまり気にしていないです」と、あっけらかんとしている武富に対し、茨田は「こちらの特徴や癖を詳しく知っているはずですし、少しやりづらさはあります」と警戒するあたりに、2人の性格の違いが表れている。

いずれにしても柏は5年連続の決勝トーナメント進出のためには勝たなければならない。かつて吉田監督によって磨かれた武富の攻撃センスと、茨田のパスセンスが柏をグループステージ突破に前進させるか。チームの勝利に貢献し、それを師への“恩返し”にしたい。

文:鈴木潤(柏担当)


ヤマザキナビスコカップ 第5節
5月18日(水)19:00KO 柏
柏レイソル vs アルビレックス新潟
三協フロンテア柏スタジアム(柏レイソル)
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