【湘南 vs 大分】 ウォーミングアップコラム:秋野央樹、成長と魂と湘南の日々

2017年4月21日(金)



前節の岐阜戦、秋野央樹(写真)は69分にピッチに立つと、オープンな展開のなか、前後の距離を縮めるようにアンカーの位置でパスを配した。

「ボールがうまく循環するように心掛けていた。前と後ろが少し間延びしているところがあったので、僕が中盤で落ち着かせることができればよかったんですけど、なかなかうまくいかなかった。そこは課題です」

開幕から先発を重ねてきたなかで、途中出場は湘南に来てから前節が初めてのことだった。落ち着かせることができればと、前述のとおり反省を口にする一方で、「うまく試合には入れたと思うので、そういうところは経験としてプラスに捉えられればと思います」と、すべてを糧として蓄えているように映る。

成長に真摯な姿勢は、尊敬する元柏MF安英学のそれに重なろうか。自身が二種登録された高3当時の思い出を、秋野は慈しむように振り返る。

「全体練習が終わったあと、ヨンハさんとほぼ毎日一緒にパス練習をしていました。ワールドカップにJ1と、あれだけ実績のあるひとが、『ここはどうプレーすればいいの?』って、年齢もキャリアもすべて下の僕たちにヨンハさんは質問してくるんです。学ぶ姿勢というか、すごいひとだなって、どう表せばいいか分からないけどそう思いました」

ともにプレーしたのはわずか1年だったが、怪我をすれば病室を訪ね、家族と食事をともにするなど親交を深めた。どんなときでもサッカーの話が尽きない先輩の姿に、「サッカーにすべてを捧げるってこういうことなんだな」秋野は思ったという。

引退を表明したのは先月のことだ。

「ヨンハさんはよく『魂』と言いますが、魂がこもるってああいうひとのことだと思うし、そこは受け継がなければいけない。できればピッチで戦いたかったですけど、どこかでまた会えると思うので、そのときに自分が成長した姿を見せられればと思っています」

切磋琢磨し追求する湘南の日々に、「意識のところは変わってきている。あとはそれを実行できるかどうか」自身に厳しく矢印を向ける。成長を求め、真摯にさまざまを蓄えながら、秋野は着実に歩みを進めている。

 
文:隈元大吾(湘南担当)


明治安田生命J2リーグ 第9節
4月22日(土)16:00KO BMWス
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