【C大阪 vs 清水】 ウォーミングアップコラム:あのときの悔しさを、いま、晴らすとき/松田陸

2017年6月16日(金)


地元であり、幼少時代から応援してきたチーム、C大阪に加わり、今季で2シーズン目となるのが、桜の右サイドバックを担うファイター、松田陸(写真)。右からの効果的なクロス、アグレッシブな姿勢、惜しみない上下動、強気なディフェンスで、左を担う丸橋祐介とともに、絶対的な地位を築いてきた。

昨シーズンはチームのなかで唯一、J2リーグ戦全42試合先発出場を達成。J1復帰を果たした今季も、開幕から先発に君臨していたが、前節の新潟戦では田中裕介にスターティングメンバーの座を譲る形になり、C大阪加入後リーグ戦で初めてベンチスタート。チームは勝ったものの、松田は出場機会なしに終わった。

それでも、背番号2は、「そのことはもう(気持ちを)切り替えて、自分自身もやっている」と、気丈に前を向く。「やっぱり、自分には何かが足りないなというのはあると思うので」。だからこそ、2週間ぶりにやってくる第15節清水戦では、自らに再びやってくるであろうチャンスを、ぜひともいかしたい。

そして、清水戦といえば、チームにとっても、松田にとっても、悔しい過去がある。それは、昨年のJ2第34節。C大阪は松田の右クロスから酒本憲幸がヘディングシュートを決めて先手を取るも、終了間際に2失点して、逆転負け。そこから清水がシーズン終了まで9連勝して、J1自動昇格を勝ち取ったのに対し、C大阪はこの敗北の影響もあってか、その後の5試合で1勝しかできず。J1昇格プレーオフに回らざるを得なくなった。

この試合でもハードワークが際立っていた松田だったが、後半途中に両足をつるアクシデントに見舞われ、78分に無念の途中交代。ここからチームが清水の攻勢を浴びる状況にもなっていただけに、「自分が(負傷で)出てから2失点して負けたのは、本当に自分の責任も感じている」と、松田も当時を悔やむ。

「だからこそ今回は勝ちたいですし、お互いにJ2から上がってきたチームということで、そういう部分でも負けられないと思うので」。そして、松田はもう一度繰り返す。「本当に清水には絶対に勝ちたい」

「常に毎試合いい準備はできていますし、リーグ戦が再開するということで、みんな気合いも入っています。相手もそうだと思いますが、それ以上にウチが負けないという気は、たぶん全員が持っていると思うので。集中力を最後まで切らさずにやっていきたい」。昨年からのさらなる成長をチームとして、個人として、清水に見せるためにも、松田にとってこの一戦は非常に重要なものになる。その舞台は、昨シーズン、屈辱を受けた場所、ホームのヤンマースタジアム長居。あの日の借りを、いま、長居の地で返すとき。松田はその右足に魂を込めて、果敢に闘う。C大阪の勝利のために。

文:前田敏勝(C大阪担当)


明治安田生命J1リーグ 第15節
6月17日(土)19:00KO ヤンマー
セレッソ大阪 vs 清水エスパルス