【群馬 vs 福岡】 ウォーミングアップコラム:連敗の泥沼にハマる群馬に、救世主カンスイル復帰間近

2017年7月15日(土)



救世主はいつピッチに戻ってくるのか。左足の負傷により戦線離脱している元韓国代表FWカンスイル(写真)の復帰が近づいている。パワーと決定力を兼ね備えたストライカーがピッチに戻ることが、降格圏脱出のカギとなっている。

カンスイルは、5月13日の13節愛媛戦でJデビューを果たした。初戦こそチームにフィットしなかったが、14節山口戦では技ありのヘッドを決めてJ初ゴール。決勝点によってチームを勝利に導いた。

続く15節讃岐戦では、前線でターゲットの役割を果たして圧倒的な存在感をみせると、高井和馬の先制ゴールをアシスト。2連勝の立役者となった。カンスイルの勢いは止まらなかった。

16節の福岡戦でも重戦車のようなプレーをみせると、高橋駿太のクロスに合わせて先制ゴール。チームを勢いづけると、その後、高井が2ゴールを決めて福岡相手に3−1の快勝。低迷していたチーム状況を劇的に変えてみせた。

カンスイルが負傷したのは、18節山形戦後だった。チームは、草津温泉でミニキャンプを張ったが、その初日に全体練習を離脱。それ以来、ゲームに出場していない。エースを失ったチームは、攻撃の形を失い、ゴールに近づくことができていない。

チームは現在、6試合連続無得点での6連敗(カンスイル離脱後は4連敗)。3−4−3のポゼッションシステムにハメられた選手は個性を失い、アグレッシブなプレーが消えている。

カンスイルは前線でのプレーだけではなく、守備でも大きく貢献していた。セットプレーでは打点の高いヘッドで壁となり、相手のボールを弾き返した。また、闘志あふれるプレーをみせることでチームを勇気づけていた。そして、勝利後には、サポーターと記念撮影を行うなど、ファンの信頼も得ていた。単なるストライカーではなかったのだ。

6連敗の泥沼にハマるチームには、「カンスイル復帰間近」以外の明るいニュースが少ない。今節福岡戦に出場するかどうかは分からないが、ピッチに戻る瞬間が近づいているのは確か。不死鳥・カンスイル。彼の笑顔が、サポーターに希望を与える。

文:伊藤寿学(群馬担当)


明治安田生命J2リーグ 第23節
7月16日(日)19:00KO 正田スタ
ザスパクサツ群馬 vs アビスパ福岡