【京都 vs 湘南】 ウォーミングアップコラム:サイドからゴール前へ!岩崎悠人の飛び出しが進化した

2017年9月22日(金)


リーグ戦も残り9試合(京都は残り10試合)となった。だが未だ京都の戦いぶりは安定しない。
前節となる第32節の山形戦、京都は先制点を奪いながらも前半で逆転を許す。失点内容を観れば、中央を崩され、中に絞ったところをサイドに振られて失点。相手最終ラインからボールを運ばれ崩される、こうした失点が多い。

試合を辿って「崩されての失点」を挙げると……。大分戦(第29節・ホーム)相手の逆転弾、福岡戦(第27節・ホーム)相手の決勝点、名古屋戦(第24節・ホーム)1-1にされた失点、第23徳島戦(節23節・アウェイ)先制された失点、岐阜戦(第22節・アウェイ)後半早々の同点弾と、前の山形戦を入れ、後半戦だけで6失点。気になるのは失点数よりも、「守備ブロックを築いているのに守り切れない」こと。「引いて守っても、守り切れない状況」が心配なのだ。

山形戦で逆転を許した守備について、布部陽功監督は様々な要因がある中「コンパクトに出来ていなかった」というポイントを挙げていた。ゾーン守備にしてから20試合以上こなしているが、特にポイントに挙がる「コンパクト」がまだ表現できていない点を観ても、京都がまだ、チームがイメージする戦いが出来ていない(或いは、出来ていない時間帯がよくある)と感じさせる。今季が残り少なくなる中、チームの戦いぶりはどこまで良くなるか、注目したい。
さて、本記事へ……。

岩崎悠人(写真)のプレーがここ数試合前から激変した。「激変」というのは大げさで、ただ単に「ゴール前のスペースへ走り込む様になった」というだけである。
「走り出してくれる」ことが岩崎の持ち味であることは以前にも書いたが、その時は「サイドのスペース」へ走ることが多かった。それが最近は、これまで通りのサイドはもちろん、ゴール前、或いは逆サイドのスペースへと、走り出す方向の自由度が増し、さらに「ゴールへ向かう」感じも強くなってきた。

「ゴールへ向かう」というのは単純に「ゴールに近くなる」ということで、ゴールに絡む可能性も高くなる。これは若い彼にとっては良い傾向だと思う。
岩崎自身は「(ゴールに向かうのは)高校時代からやっているプレーで、自分らしさを出したいと考えたから」と話す。彼自身が気づいて自分からプレーを変えようとしているのも好感が持てる。

だからといって、岩崎がゴール量産か、というのも早計。相手も必死になって守ってくるのだ、「単にゴールに向かって行けば点が取れる」とはならない。そうなると、「ゴールに向かう」プレーをさらにパワーアップ、または、そこからひと手間、ひと工夫を加え、より、相手が守り難い攻撃、を繰り出す必要がある。

そんなひと手間、ひと工夫をこちらで勝手に考えるなら……、例えば、「二度・三度と連続してプレーをし直してゴール前を狙う」、「サイドから中央へと長い距離のスプリントでゴール前を狙う」、「2列目から飛び出す」、「足元で受け、ボールを弾き、スペースへ飛び出す」、「ドリブルからワンツーで」、「スルーパスで相手の背後のスペースを狙うのではなく、ワンタッチ目や、トラップのボールの置き所で相手の背後に入れるプレーをする」等々、色々湧いてくる。

さらにここに「ゴール前で受けて、或いは、ゴール前に運んで、ラストパスを出す」という要素を入れれば、プレーのアイデア、可能性はさらに広がるだろう。
つまり、シンプルに「ゴールに向かう」ことはかなり大事である、大事ではあるが、「ゴールに向かう」やり方のアイデアや可能性を広げていくことも必要ではないか、ということだ。

走り出す方向を増やしたことで岩崎の成長の跡は見える。だが今度は、そこから結果を出し、確信を掴んで「自信」を得られるかどうか。残り少ない今シーズンで注目したい点だ。

文:武田賢宗(京都担当)


明治安田生命J2リーグ 第34節
9月23日(土)15:00KO 西京極
京都サンガF.C. vs 湘南ベルマーレ
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