【水戸 vs 岡山】 ウォーミングアップコラム:チーム再浮上のカギを握る若き才能。小島幹敏にかかる期待

2017年10月13日(金)


今季、水戸で大きな注目を集めているのは、前田大然だ。そのことに異論を唱える者はいないだろう。ただ、シーズン前、前田と同じく今季の飛躍を期待された若者がいた。それは小島幹敏(写真)だ。
利き足の左足から繰り出される精度の高いパスと広い視野、高いテクニックを備えるボランチの小島は大宮アルディージャユースからトップ昇格を果たしたものの、2年間大宮でのリーグ戦の出場機会はなく、今季水戸へ期限付き移籍をしてきた。

開幕前からポテンシャルの高さを西ヶ谷隆之監督から高く評価され、紅白戦で主力組に入ることもよくあり、開幕戦でいきなりデビューを飾ると、その後も5試合連続で出場を果たした。すべて途中出場だったものの、西ヶ谷隆之監督からの期待の表れだったと言える。

しかし、そんな小島を悪夢が襲った。4月13日に右足第5中足骨を骨折。全治3か月の大けがを負ってしまったのだ。戦列を離れている間に、前田が大ブレイク。小島に焦る気持ちがなかったわけがない。だが、気持ちを強く持って、厳しいリハビリを敢行。そして負傷から4か月後の第30節福岡戦で復帰することとなった。「やっぱりサッカーできるのは楽しいです」。子供のような無邪気な笑みを浮かべて、復帰の喜びを口にした。

シーズン終盤の切り札として期待された小島だが、彼にとって不本意な試合が続いた。復帰以降1勝2分4敗。チームに勢いを取り戻すことはできていない。第35節松本戦後には「試合の流れは変えられたと思うけど、結果を変えることができなかった」と悔し気な表情を見せた。「もっと結果にこだわってプレーしないといけない」と険しい口調で語った。

とはいえ、スピードを重視する水戸の攻撃の中において、中盤でリズムを作る小島のプレーが新たなアクセントとなっているのは事実。そして、新加入の伊藤涼太郎と息の合ったパスワークを見せて、攻撃を組み立てることができている。若き2人の高い技術が水戸に新たな攻撃のバリエーションを加えているのだ。「彼とは感覚が合うので、やりやすい。ボールを受ける位置やはたき方など感覚が似ているところがある。プレーでの意志疎通はできていると思います。彼の技術はすごく高いので、一緒にプレーし続けるともっといい関係を築けると思っています」と自信に満ちた表情を見せた。

残り6試合、若き才能の開花に期待せずにはいられない。それこそが、チームの再浮上のカギを握っている。

文:佐藤拓也(水戸担当)


明治安田生命J2リーグ 第37節
10月14日(土)14:00KO Ksスタ
水戸ホーリーホック vs ファジアーノ岡山