【湘南 vs 仙台】 ウォーミングアップコラム:まだまだ、もっともっと

2018年6月1日(金)


たとえばプレーオフステージ進出を決めたJリーグYBCルヴァンカップ第6節長崎戦である。齊藤未月(写真)は狭いスペースでも積極的にボールを引き出し、巧みにさばいて攻撃のリズムを喚起した。ゴール前に躍り出てシュートまで持ち込んだように、持ち味である前へのエネルギーも色褪せない。
 
ボールを奪うことに長ける生え抜きは、一方で相手のプレッシャーに晒されたなかでのプレーに課題を感じていた。しかし1年を通してコンスタントにメンバーに名を連ねた昨季を経て、さらに今季はルヴァンカップを中心に出場を重ね、佇まいには落ち着きが漂う。
 
思えば、昨季はシャドーでの出場が少なくなかった。今季はおもにボランチを託されている。落ち着きを感じさせるのはそこにも理由があるようだ。曰く、「去年は、たとえば練習試合ではボランチでプレーしながら、公式戦ではシャドーを務めることが多かった。今年はキャンプから、練習でも公式戦でも3列目の真ん中のポジションをずっとやっている。べつに去年の形が嫌だったわけではなくて、ただ、ボランチをやる回数が増えたことでプレーをイメージしやすいというのはあります。自分のなかでもいまはボランチの意識が強い。特別なにかが変わったわけではないですけど、そこが違いだと思う」。
 
トレーニングの感触をそのままに、公式戦ではサイドチェンジやラストパスなどプレーの幅を広げている。そのうえで齊藤は、「もっともっと精度を上げなければいけないと思います。相手からボールを奪ったあとの処理もまだまだ」とさらなる向上を志す。
 
プレーオフステージ第1戦はAグループ首位の仙台をホームに迎える。仙台と言えば、明治安田J1第13節に対戦し、「7年間監督をやっているなかで最もひどかった」と指揮官が断じた前半が記憶に新しい。出足や球際で後手を踏み、チームとして大切なものをあらためて気付かせてくれた相手だ。
 
齊藤は言う。
「このまえの仙台戦はああいうゲームだったし、自分自身ベンチ外だった。試合に出るとなったら全力でプレーすることが大事。サポーターも勝つことを期待していると思うので、勝利に向かってやれればと思います」。
 
コンディションの向上はそれぞれに見受けられる。誰がピッチに立つかは将のみぞ知るところだが、前回対戦を思っても、誰が出てもプレーの責任をまっとうする一戦となる。

文:隈元大吾(湘南担当)


JリーグYBCルヴァンカップ プレーオフステージ第1戦
6月2日(土)19:00KO BMWス
湘南ベルマーレ vs ベガルタ仙台

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