【G大阪 vs 磐田】 ウォーミングアップコラム:ワールドカップ日本代表メンバー発表後初の公式戦。倉田秋の『プライド』をピッチで見たい。

2018年6月1日(金)


今シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕した直後のこと。倉田秋(写真)はインタビューの席でこんな話をしていた。「シーズンオフにここを強化しよう、という意識で取り組んだことはありますか?」という質問に対して、だ。

「瞬発力を高めること。昨年、日本代表戦を戦った時に、1つ1つの局面で外国人選手に上回られたことが多かったという反省から、このオフはジャンプ系のトレーニングをより多く取り入れました。その上で開幕を迎えましたが、自分の感覚的には、体の状態はすごくいい。また日本代表戦で体重が軽いとすぐに潰されてしまうと体感しただけに意図的に体重も増やしましたが、そのフィーリングもいい。あとはこれにプレーが伴えば理想的です」

そうしたチャレンジはあくまで「純粋に1サッカー選手として、よりパワーアップするため」。もっと言えば、それをパフォーマンス向上に繋げるためだったが、少なからず彼が、その先にワールドカップを描いていたことは間違いないはずだ。現に本人にワールドカップ出場への欲について尋ねると「プロになって、今回がこれまでで一番、(自分が出場する)可能性があるだけに意識している」と言い切っていた。

だが、5月31日に発表されたワールドカップロシア大会を戦う日本代表メンバー23名に彼の名前はなかった。いや、それ以前の5月18日に発表された日本代表27名に選出されなかったことを考えれば、その時点で可能性は消えていたとも言える。18日の練習後にはその現実を受け止めた上で、こんな言葉を口にしていた。

「これがいまの自分の実力だということ。日本代表に入るためだけにサッカーをしているわけではないと考えれば、選ばれなかったからと言ってモチベーションが変わることはない。今はとにかく(ガンバが目指す)今年の目標である『タイトル』に向かって進んでいきたい」

その言葉に嘘はないだろう。これまでも常に「チームがあっての日本代表」と繰り返してきたし、だからこそまずはチームで『結果』を残すことに全力を注いできたことを思えば、なおさらだ。ただ、一方で言葉にせずとも、その胸に『悔しさ』という言葉では済まされない思いが渦巻いていたことも察して余りある。だからこそ、メンバー発表後、初めての国内公式戦となるルヴァンカップの舞台で彼がどんなプレーで示してくれるのか、楽しみでならない。これまで味わったどんな悔しさも、ピッチで活躍することで乗り越えてきた彼だからこそ。

文:高村美砂(G大阪担当)


JリーグYBCルヴァンカップ プレーオフステージ第1戦
6月2日(土)16:00KO 吹田S
ガンバ大阪 vs ジュビロ磐田

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