【水戸 vs 讃岐】 ウォーミングアップコラム:田向泰輝「疾風迅雷」

2018年7月6日(金)


明治安田J2第19節栃木戦、田向泰輝(写真)が投入されたのは34分のことだった。それまで右サイドから突破を許し、19分には同サイドを破られて失点を許した。「もうこれ以上失点はできない」ということで長谷部茂利監督は田向投入を決断。すると、右サイドの守備は安定し、さらに田向の果敢なオーバーラップから多くのチャンスを作り出し 、2対1の勝利をおさめることができた。「自分の中で途中出場でチームが勝ち越しゴールを奪って勝つ経験はあまりなかった。自分にとって大きな経験になりましたし、 自信にもなりました」と試合後、安堵の表情を見せた。

開幕からサイドバックとして先発を続けていた田向だが、第5節大分戦の14分に負傷し、約3か月間戦列を離れることとなった。 やっとベンチ入りを果たした試合でいきなり出場機会が巡ってきたのだった。そして、監督の期待に応える活躍を披露し、あらためて存在の大きさを示したのだった。「 チーム状況的にも苦しかったし、自分が試合に出て流れを変えたいと思って試合を見ていました」。その思いをプレーで体現し、前節新潟戦でも右サイドから放った左足のアウトサイドパスで黒川淳史のゴールをアシストする活躍を見せた。

田向復帰以降、2勝1分1敗とチーム状態は上向いており、リーグ序盤の勢いを取り戻しつつある。ただ、現状に満足はしていない。田向は気を引き締めて、こう口にする。「もう一度上に食らいついていかないといけない。そこはしっかりチームとして意識していかないといけない。そうじゃないと、このチームは変わらない。下で戦うのではなく、常に上でピリピリした戦いを経験しないといけない。そこを目指して全員でやっていかないといけないと思います」。

あくまで目標は「6位以内」。クラブはJ1クラブライセンス取得のための申請を行ったことを発表した。「 大きなモチベーションとなる」と語る田向は「選手・監督だけでなく、クラブ全体でJ1に向かっていくという空気ができつつある。自分たちは結果を出していくしかない」と続けた。今節からはじまるリーグ後半戦。巻き返しを図るために右サイドを疾風迅雷の勢いで何度も何度も駆け上がる。

文:佐藤拓也(水戸担当)


明治安田生命J2リーグ 第22節
7月7日(土)18:00KO Ksスタ
水戸ホーリーホック vs カマタマーレ讃岐

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