【秋田 vs G大23】 ウォーミングアップコラム:チーム屈指のドリブラー・平石直人、フィニッシュの局面で「強い気持ちで決め切る」

2018年9月22日(土)


秋田は中断期間を経て、攻撃的な姿勢を前面に押し出している。フォーメーションが変わり、チーム内で新たなポジションや役割を担う選手がいる。

平石直人(写真)もそのなかの一人だ。平石はこれまで[3-4-2-1]で主に左右のウィングバックを務めてきた。守備時は最終ラインに入って5バックを形成し、攻撃時はサイドを駆け上がる運動量が求められる。平石は両足で遜色なくボールを扱うことができ、チーム屈指のキレのあるドリブルスキルと、当たり負けしないフィジカルでチャンスメイクをしてきた。

その平石は、現在の[4-1-4-1]では2列目の左右サイドハーフに入っている。インサイドハーフ2人がセンターサークル付近まで降りて組み立てを担当する一方で、両サイドハーフはサイドからのチャンスメイクに加えて、ゴール前に飛び込んで得点に絡むウィング的な役割も求められている。

事実、平石の今季初得点は右サイドハーフで先発出場した第20節の藤枝戦で生まれた。左サイドハーフの外山凌のシュートがポストに当たり、跳ね返ったところをゴール前に詰めていた平石が押し込んだものだった。

しかし、その後の3試合では決定機を迎えるものの得点はない。前節の鳥取戦でも「あとは決めるだけ」という場面があった。筆者に言われるまでもなく、平石は「自分も含めて、決めるところを決めていれば完全に勝てている試合でした」と話す。

「いまのフォーメーションは攻撃的で、前の3人はゴールに近いところでプレーできるし、毎試合ゴールやアシストを出さなければいけないポジションだと思っています。実際、自分のところで毎試合絶対に1本は決定機があって、それを決められるかどうかでチームが勝つか引き分けるか…そういう意味では、前節も負けていてもおかしくない試合でした」

平石は前節、最初の決定機を外して「ああ…」と悔やみながらプレーしていたという。「次のチャンスのときに『絶対に決めなきゃ』という気持ちが良いほうに向くときと、固くなるときがあるのかなと。そういうところのメンタルが大事なのかなと思いましたね」と振り返る。

約15分の取材中、平石は「自分が決めないと」という言葉を何度かつぶやいた。その自覚がプレッシャーとなり、迷いが生まれているということだろうか。第21節の盛岡戦では絶好のシュートチャンスでパスを選び、攻撃が失敗に終わった場面もあった。

「あの場面も迷ったんです。『決める』という強い気持ちを持つ。ドリブルのときも、対面する相手を『ちょっとやりにくいな、嫌だな』と思うと迷って抜けなかったりするんですよ。『絶対に抜く』という強い気持ちをもってプレーするときは運良く抜けたりする。シュートもちょっと迷ったら枠を外れるんだと思います。今日(9月19日)もゴール前の練習をやっていたんですけど、ゴール前こそ冷静にしたい。シュウさん(間瀬秀一監督)も『落ち着いて冷静に』と言っていたので、そこを意識してやっていきたいです」

取材当日の全体練習後、平石は数人のチームメートとともに自主的にシュート練習に励んでいた。「あれだけ外したので、練習しないと始まらないかな思いました。技術的な問題もあったと思いますけど、メンタル的なものもあったと思うので。技術的な練習をやって、フィニッシュの局面でより自信をつけられるように」

決定機を外すという表現は、裏返せばその場面までは行けていることを示している。平石は新たなポジション、新たな役割で必要な要素も、自身と向き合って答えを導き出したようだ。負けられない試合が続く秋田にとって、ゴール前で相手に脅威を与える存在が増えることはこれ以上ない戦力アップになる。

「ドリブルやクロスはいままでどおり、ポジションが変わっても自分のストロングだと思っているので」と話すように、カウンターで抜け出しゴール前までドリブルで持ち込んだり、ゴール前に詰めることはできている。平石は練習を積み重ねて、フィニッシャーとしての強い気持ちをもってゴールに向かう。

文:竹内松裕(秋田担当)


明治安田生命J3リーグ 第24節
9月23日(日)13:00KO 秋田陸
ブラウブリッツ秋田 vs ガンバ大阪U−23
秋田市八橋運動公園陸上競技場(ブラウブリッツ秋田)
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