【盛岡 vs F東23】 ウォーミングアップコラム:プレーに怖さが出てきた山田陸。「大宮ユースの最高傑作」が逆襲を誓う

2018年11月2日(金)


積極的にバイタルエリアに顔を出し、あわやゴールかという際どいシュートを放つ。高い位置で相手の裏を突くパスを狙う。前節の北九州戦ではこれまで見る機会の少なかった山田陸(写真)の持ち味が随所に散りばめられていた。

20歳のセンターハーフはここまで16試合に出場。前節は明らかにプレーエリアが変わり、プレーのベクトルが変わったが、その変化について自身が述懐する。

「チームとしてうまくビルドアップできない。それであればもっと高い位置で加わろうと。でもアレ(北九州戦でのシュート)は決めないとですね。低めのポジションをとっているときはテンポをつくりながら、相手のキーとなる選手をしっかり潰すことを意識しています」

シーズン前半は決定的な仕事を意識するあまり、球離れが悪く、中盤でのロストも散見された。しかし、小谷光毅と2センターハーフを組むようになってからはシンプルなプレーで効果的にリズムをつくるようになり、高い位置をとる小谷との補完関係は試合を重ねるたびに成熟されている印象だ。

ピッチ外でも明るく素直、誰からも愛されるパーソナリティーを持つ山田。加入直後は極度のホームシックになり、2週間のうち半分ほどを地元で過ごしたというさみしがりやな面も覗かせるが、今では完全に打ち解け、昨季1年間、止まったままの時計を自身の足で動かしている。

「昨季はトレーニングすら満足にできなくて本当にきつい状態でした。プレーヤーではなく傍観者のような…。だからこそ拾ってくれたクラブには感謝しています。自分がやらないといけないということを改めて実感させられたし、サッカーができる喜びも思い出せた。まだまだやり足りないのが本音ですけど、嫌でものこりは4試合なのでそこで出し切りたいですね」

プレーできる喜びを取り戻し、試合勘も着実に高まりをみせている。残すはその身に宿す大きなポテンシャルを存分に表現するだけだ。ユース時代に「大宮ユースの最高傑作」とまで呼ばれた大器が、徐々にその片鱗を発揮しようとしている。

文:高橋拓磨<cross Line>(盛岡担当)


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