【柏 vs 鹿島】 ウォーミングアップコラム:中川寛斗の語る“ハッピーセット”とは

2018年11月5日(月)


10月のルヴァンカップ準決勝では、ボールを動かしながらパスをつないで攻め入る柏らしいサッカーを久々に目にした。PK戦の末に湘南に敗れ、決勝進出は叶わなかったが、残留に向けてのヒントが見えたと思われた。

その湘南戦で、特に際立っていたのがトップ下に入った中川寛斗(写真)だった。最終ラインの中山雄太、ボランチの手塚康平、二つの起点から何度もパスを引き出し、中盤の右に入った江坂任が中央へ入ってプレーした際には、互いにスペースを潰し合うこともなく、むしろ中川と江坂の関係性が湘南のプレスの的を絞らせず、柏はテンポよくパスを回していった。

中川に、中山、手塚、江坂との関係性について話を聞くと、彼らしい独特な言い回しの言葉が返ってきた。

「僕らはハッピーセットじゃないですか。誰がいれば誰かがついてきて、そうことでさらに魅力が出るようになる。川崎の中村憲剛さん、家長(昭博)さん、小林悠さんもハッピーセットですよね。ハッピーセットのあるチームは、それだけ形があるということですから強いですよね。1人じゃなくて、2人、3人、4人……ハッピーセットがたくさんあるからサッカーは楽しいと思います」

すなわち“ハッピーセット”とは、連携、コンビネーションなど、選手同士の関わり合いによってピッチ上で見られるプラスアルファを意味する。そのハッピーセットを踏まえて、中川は前節の0−3で完敗を喫した川崎F戦を独自の視点で分析する。

「うちにはJ(伊東純也)とリュウ(小池龍太)のハッピーセットがあるけど、川崎F戦ではそれが商品として売れたのかどうか。売れるような営業をしていたのか、そういうプレースタイルをしていなかったから見ているお客さんや記者さんは『良い商品はなかったね』と思うだけで、そういうハッピーセットがいっぱいあれば、見所はいっぱいあって、楽しいサッカーがつながると思います。川崎F戦では、オルンガ、伊東純也、江坂というスーパーな選手がいたし、そこに魅力を感じるお客さんや記者さんはいるわけで、それはそれで僕はいいと思いますし、だったら割り切ってそういう勝負をすればいいだけ。でもそれが中途半端になると、ゲームを壊すと思います」

川崎F戦では、柏にはハッピーセットがなかった。したがって中川の指摘どおり、柏からすればゲームが壊れた。

今節の鹿島戦は中2日で行われるため、選手の入れ替えが予想される。川崎F戦で出場機会のなかった手塚康平、63分で退いた江坂が出場する可能性は低くはなく、中山も連戦を戦うことになれば、ぜひともハッピーセットである中川の起用を期待したいところである。

「ハッピーセットのあるチームは、それだけ形があるということですから強い」と中川は言ったが、そのハッピーセットがありながら使わないのはもったいない。

文:鈴木潤(柏担当)


明治安田生命J1リーグ 第32節
11月6日(火)19:00KO 三協F柏
柏レイソル vs 鹿島アントラーズ
三協フロンテア柏スタジアム(柏レイソル)
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