【鳥取 vs 藤枝】 ウォーミングアップコラム:「絶対、本当に、負けたくない」。昨季までのライバルとの初対決に燃えるGK井上亮太

2018年12月1日(土)


J3優勝クラブは昨年まで3年連続で、とりぎんバードスタジアムで行われる最終節で決定してきた。2015年が山口、2016年が大分、昨年が秋田。今季は鳥取が開幕から首位に立つなど好調で、関係者は「今年は自分たちが優勝できればいいね」と話していたが、実現はできなかった。

それでも藤枝との最終節に向けて、GK井上亮太(写真)は「勝つだけ」と闘志を燃やす。現在4位の鳥取は、勝てば3位フィニッシュの可能性がある一方で、敗れれば6位まで落ちるかもしれない。1年を通じてJ2昇格を争った手応えを来季につなげるためにも、良い形でシーズンを締めくくりたいが、井上の闘志にはもう一つ、大きな理由がある。

「藤枝にはスギさんがいるので、他の試合とは少し違う。やってやる、という気持ちです」

藤枝で今季、前節まで全試合フル出場を続けるGK杉本拓也は、昨季まで鳥取でプレーしていた。2011年、日本大在籍中に特別指定選手として登録され、翌12年に加入。鹿屋体育大を卒業した井上が加入したのは13年で、1歳差の2人は長年のチームメイトであり、正GKの座を争うライバルでもあった。

杉本が13年から徐々に出場機会を増やし、正GKの座を守ってきた一方で、井上は16年までの4年間、リーグ戦出場がなかった。そんな正GK争いに動きがあったのは昨季。開幕から出場を続けていた杉本に代わり、第26節で井上が待望のJリーグデビューを果たす。「5年間やってきた練習の成果を、フルに発揮できるように準備していた」と振り返る井上だが、4試合連続でフル出場したのち、正GKは再び杉本に。しかし3試合後、またも井上に代わり、最終節まで3試合連続で出場した。

杉本は昨季限りで契約満了となり、藤枝へ移籍。鳥取で6年目を迎えた井上は今季、新しく加入したGK北野貴之の控えに回った。4月の第6節、藤枝のホームで対戦したときは、杉本がフル出場して鳥取を完封(△0-0)した一方で、井上は出番なし。だがその後、北野の負傷離脱に伴って8月の第20節から正GKとなり、杉本との初対決を迎える。

「スギさんは反応が速くて、アグレッシブにプレーするタイプ。切磋琢磨してポジションを争ってきました。絶対、本当に、スギさんにだけは負けたくない。勝って、3位でシーズンを終えたいです」

反対側のゴール前に立つのは、チームメイトでもライバルでもなく、勝敗を争う『敵』。鳥取の勝利のために、井上はゴールを守り抜く。

文:石倉利英(鳥取担当)


明治安田生命J3リーグ 第34節
12月2日(日)13:00KO とりスタ
ガイナーレ鳥取 vs 藤枝MYFC
とりぎんバードスタジアム(ガイナーレ鳥取)
みんなの総合評価 (4.2)
臨場感 (4.9)
アクセス (3.8)
イベント充実 (3.5)
グルメ (4.0)
アウェイお楽しみ (3.9)

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