【磐田 vs 東京V】 東京V側ウォーミングアップコラム:2018年ロティーナ・ヴェルディの集大成。秘蔵っ子・内田達也の復帰で、J1で戦えるチームであることの証明を。

2018年12月7日(金)


ついに、ここまで来た。2008年以来のJ1の舞台へ、あと1勝である。「個でもチームでも、当然、差はある」と、ロティーナ監督が断言するように、J1チームに勝利することは、決して容易いことではないことも、選手たちは十分覚悟している。それでも、J1参入プレーオフ1回戦vs大宮戦では、退場者を1人出した中で1点を守りきり、2回戦vs横浜FC戦では、後半アディショナルタイムにCKから、ゴール前に上がったGK上福元直人が演出した劇的決勝点で勝利。『引き分けでは相手が勝利』というレギュレーションの中で、波乱を1つ1つ乗り越え、勝ち進んでいく度に、チームの絆はより一層深まっている。心身とも、最高の状態で、いざ、磐田打倒に挑む。

特別な思いでこの試合に臨むのは、内田達也(写真)だ。前述の大宮戦で警告2枚で退場処分となり、横浜FC戦は出場停止。ただただ、スタンドから勝利を祈るしかなかった。チームメイトたちも、「ウッチーのために」と、リーグ戦で1試合を除く41試合に出場し、チームを牽引してきた司令塔をこのまま戦犯にさせてはならないと、奮起した。「迷惑をかけて申し訳なかった。もう一度、こういう場に立つチャンスを与えてくれたチームのみんなには感謝でいっぱいです」。恩返しのためにも、持てる力の全てを出し切る。

横浜FC戦、久しぶりに外からチームの戦いぶりを見て、感じることは多かったという。「自分が出たら、こうやれればいいなぁ、と思うシーンはたくさんありました。いろいろ気付けたので、客観的に見られて良かった。あと1試合だけですが、生かしたい」。
チームメイトたちも、全幅の信頼を置く背番号『8』の復帰は大歓迎だ。佐藤優平は、その存在を次のように話す。
「(井上)潮音や(渡辺)皓太だったり、梶川(梶川諒太)や自分など、中盤でも前に行くことの多い選手が、リスクを犯せる回数が多くなる。と思いますし、ウッチー(内田)がいることでバランスを取ってくれるので、攻守とも安定感がもたらされて、非常にプラス。何よりも、試合勘がある選手が試合に出るのは、この大事な試合では、非常に重要だと思います」

この試合も、引き分けは負け。勝利のみが唯一のJ1への道だ。一見、厳しいアドバンテージに思われるが、内田の考えは真逆だ。「相手の方が難しいから、1、2戦とも相手が変な感じの戦いになったんだと思います。引き分けでも良いとなれば、時間と状況で、いろいろと考えることが増える。でも、僕らはそこを考える必要がないので、ほんまに90分間やることは変わらない。ただ、勝ちだけを目指してやれば良い。そう考えると、相手の危機感とか、メンタル的なところも含めて、間違いなく僕たちの方が戦いやすいと思う。僕は、この状況は嫌じゃない」。なんとも頼もしい限りだ。

「自分たちが、飲まれずにどれだけやってきたことをやれるか」を、内田はこの試合の最大ポイントに挙げる。
泣いても笑っても、この試合が今シーズン最後であり、来年の自分たちの人生を決める、命運分かつ大一番となる。「この大舞台で、良いサッカーが見せたい。横浜FC戦みたいに、難しくても勝ちきるのも大事ですが、J1相手に、どうせならやれるところをしっかりと見せて、勝ち上がって、来年に繋げたい」。東京ヴェルディを想う全ての人の想いを胸に。歴史を作れ!

文:上岡真里江(東京V担当)


J1参入プレーオフ 決定戦
12月8日(土)14:00KO ヤマハ
ジュビロ磐田 vs 東京ヴェルディ
ヤマハスタジアム(磐田)(ジュビロ磐田)
みんなの総合評価 (4.2)
臨場感 (4.8)
アクセス (3.4)
イベント充実 (3.5)
グルメ (3.6)
アウェイお楽しみ (3.5)