【京都 vs 岡山】 ウォーミングアップコラム:ゴールを更なる成長の活力に、大野耀平が次に狙うはホーム初得点

2019年5月11日(土)


2017年に常葉大学から加入した大野耀平(写真)の京都での個人成績は、2シーズンで24試合出場4得点。チームが低迷したという背景はあるが、即戦力FWとしての期待を考えれば物足りない数字だ。本人もそれは感じており、3年目を迎える今季への意気込みは高いものがあった。しかし、前節の試合前の時点でピッチに立ったのは交替出場からの数分だけ。1トップを採用する最前線の椅子はライバルたちに占拠され、練習試合でもFWではなくサイドハーフや、ときにはサイドバックでのプレーを強いられることもあった。

そんな状況だったからこそ、訪れたチャンスに燃えた。宮吉拓実とエスクデロ競飛王が負傷欠場する横浜FC戦で、中田一三監督は一美和成ではなく、直近の練習試合でハットトリックの活躍を見せた大野をスタメンに抜擢。前半12分に石櫃洋祐からの正確なクロスに反応して頭で先制点を叩き込み、指揮官の期待に応えた。
「なかなか出番が無い中でのスタメンで、ほどよい緊張感があった。ゴールはビツさん(石櫃)がドンピシャのクロスを蹴ってくれたので、いつもどおり合わせるだけでした。結果を出せたこともあって、試合後はいろんな人から連絡をもらいましたね」と笑顔を見せた。

ストライカーとして結果が出ない時期は悩み、ときには消極的なプレーを見せてしまうこともあった。それでも自分に何が足りないのかを考えて「学生時代は身体能力でごまかしていた部分もあった」というボールを受ける際の体の向きやボールタッチなどを、プロの環境下で地道に取り組みを続けてきた。そうして実力を伸ばし、チャンスをつかんで公式戦でゴールを決めることが、更なる成長へ向けた鍛錬に向かうエネルギーになっていく。
横浜FC戦のゴールもピンポイントでクロスにあわせる簡単なものではなかったが、「前半のうちにもう一点取りたかった。それは(同点に追いつかれた)後半もそう。ゲームを決めるくらいの気持ちでやりたい」と満足していない。守備面でも献身的な動きで貢献できる選手だが、やはり彼のストロングポイントはゴール前でパスやクロスにあわせてゴールネットを揺らすことだ。

プロであげた5得点はいずれも敵地でのもの。「ホームで決めたいですね」と、多くのサポーターからの声援を受ける西京極での得点を切望している。チームの令和第1号ゴールを決めた男が、その勢いを持続できるかどうか注目したい。

文:雨堤俊祐(京都担当)


明治安田生命J2リーグ 第13節
5月12日(日)14:00KO 西京極
京都サンガF.C. vs ファジアーノ岡山
京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(京都サンガF.C.)
みんなの総合評価 (3.2)
臨場感 (2.5)
アクセス (4.1)
イベント充実 (3.2)
グルメ (3.0)
アウェイお楽しみ (2.6)