【秋田 vs 岩手】チームのために成長を誓う江口直生「どれだけ覚悟と責任をもってやれるかがカギになる」

2019年7月26日(金)


秋田はリーグ前半戦で、3つのフォーメーションを採用した。[4-1-4-1]に始まり、[4-4-2]を経て、現在の[3-4-2-1]に至っている。

江口直生(写真)のポジションも、チームの形に応じて変わってきた。当初は2列目のインサイドハーフだったが、中盤の人数が増えるにつれて位置が下がり、ダブルボランチの一角を担うようになった。

といっても、今季は常に試合に出続けてきたわけではない。先発出場したのは前半戦17試合のうち10試合。チーム全体でポジション争いがあり、ボランチも例外ではなく、現状は小谷光毅と垣根拓也の3人で日々競い合っている。

「そこで戦っていかないと試合には出れないですし、結果も残せない。自分の良さを出して争っていきたいと思っています」と明言する江口だが、そこには激しさはあってもギクシャクとした間柄はない。「ゴメ(垣根)もコタ(小谷)も関西の奴らなので、思ってることをスパーンと言ってもなんとも思わないです。自分も言いますし、向こうからももっとこうしたほうがいいかなという問いかけもあるので」という。

第14節のアウェイ八戸戦でベンチスタートとなった江口は、ハーフタイムに入るところで、先発した小谷と垣根を呼び止めてピッチサイドで話をしていた。小谷と垣根の表情から、彼らが江口の言葉にしっかりと耳を傾けている様子がうかがえた。

その3人が話し合う姿は練習中にも見られる。話す内容は状況によるが、主にポジショニングとボールの出し方が多いという。「ボールの出し方は直接ボランチが関われない部分もあるんですけど、ピッチの真ん中で試合全体を見渡せるポジションなので。たとえばボールが外ばっかりに動いてるとか、そういうことを感じ取って修正していくために、コミュニケーションを取っています」。

こうした関わり方に、江口の真摯な姿勢が表れている。2017年に愛媛から秋田に加入するも怪我で出遅れ、チームがリーグ優勝を果たす中、江口は途中出場の3試合に留まった。愛媛時代の3年間も通算22試合出場で、メンバー外になった時期もあった。厳しい状況でも腐らないメンタルを養ったのは、愛媛の先輩の影響がある。「河原(和寿)さんと玉林(睦実)さん。この2人は試合に出ているかどうかは関係なく、常にチームのことを考えていました。チームがうまく行っていないときは鼓舞するのもひとつですけど、河原さんと玉林さんは、自分たちが成長するために必死で努力することで、いい雰囲気を与えようとしていた。その姿に僕はすごく影響を受けました」と振り返る。

今節からリーグ後半戦に入る。秋田はJ2昇格を目指して負けられない戦いが続く。江口は「毎年そうですけど、後半戦はすぐ終わってしまう」と危機感を持ち、「一人ひとりが目標のために、どれだけ覚悟と責任をもってやれるか」がカギになると指摘する。「スタメンでもベンチでもメンバー外でも、みんながその意識で一致団結してやれるかがすごく大事」だという。

チームを強く大きな要素として、各選手の成長と、それにともなう切磋琢磨がある。江口はここ2試合で先発フル出場しているが、間瀬秀一監督は常にその時点でのベストメンバーを組むことから、出番が保証されているわけではない。だからこそ江口はチームのために、自分のために、変わらない姿勢で取り組みを続ける。


文:竹内松裕(秋田担当)


明治安田生命J3リーグ 第18節
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