【金沢 vs 甲府】守りきれなかった80秒。届かなかった足先。藤村慶太の決意

2019年10月5日(土)


それはスローモーションのようだった。エアポケットのように空いた小柳達司。放たれたミドルシュート。こぼれ球に詰める佐藤洸一。

前回の甲府との対戦、長谷川巧の退場によって一人少なくなりながらも、1点をリードして後半アディショナルタイムを迎えた金沢。しかし90+3分、小柳の強烈なシュートは藤村慶太の足先をかすめ、ネットが揺らされた。藤村はフリーで小柳にボールが渡りそうになった時点で「あ! 行かなきゃ」と、ペナルティアーク付近から急いで飛び出したが、あと一歩届かなかった。残り約80秒で逃した白星だった。

藤村は言う。「今シーズンを通じて、勝ちきれる試合を引き分けてしまうなど、もったいない試合がある。そこをもっと厳しくやっていかないと上にいけないし、上に行くために勝ちきれるようにしたい」。その『もったいない試合』の一つが前回の甲府戦だった。

藤村の言葉のとおり、今シーズンの金沢には「あの失点さえなければ」という試合が多い。それが14という最多の引き分け数にも表れている。現在10位。ここ5試合で勝点4しか挙げられておらず、J1昇格プレーオフ圏の6位・水戸とは7ポイント差。残り8試合ということを考えると、厳しい状況に追い込まれた。また、今季掲げた「一桁順位」という目標を目指す上でも、9位との差が4ポイント。1試合では埋めきれない差が開いてしまった。

この正念場で再び迎える甲府戦。「相手の堅いブロックをどう崩すか。最近はミドルシュートを打てていないので、打てるチャンスがあれば狙いたい」と藤村。前回、相手のミドルシュートをきっかけに失った勝点3を自らのミドルシュートで取り返し、残り80秒で失った勝利を手に入れる。

文:村田亘(金沢担当)


明治安田生命J2リーグ 第35節
10月6日(日)14:00KO 石川西部
ツエーゲン金沢 vs ヴァンフォーレ甲府
石川県西部緑地公園陸上競技場(ツエーゲン金沢)
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