【仙台 vs 清水】激走、縦横無尽! 柳貴博の成長を見よ

2020年8月14日(金)


柳貴博が仙台に加わって、半年が経とうとしている。FC東京で育ち、昨季は山形で試合経験を積み、今季は仙台へ期限付き移籍した。「去年も一緒にプレーしいていた木山(隆之)さんのもとでもう一度サッカーをしたいという思いもあった」と、今季は仙台の指揮を執る木山監督の率いるチームへ。2月22日の明治安田生命J1リーグ第1節・名古屋戦で左SBとして先発出場し、中断期間をはさんで再開後も仙台のサイドで元気な姿を見せている。
 
パワフルな対人守備のエネルギーを、ボールを奪ってからの攻撃の勢いに転じるプレーが、見た者の印象に残る。チーム全体に前への推進力をもたらすのが、柳という選手だ。
 
さてその柳は、仙台で出場機会を重ねる中で、これまで以上にプレーの幅を広げているところだ。現在は4-3-3の右SBで出場することが多い。左右両サイドでプレーできるだけでなく、仲間との連係の中での動きにバリエーションを加えている。
 
昨季は山形で3-4-2-1の右ウイングバックを務めることが多かった柳は、右サイドの縦の突破に強みを見せた。それはSBでプレーする仙台でも武器なのだが、そこに横要素のランニングを織り交ぜて、仙台の攻撃に選択肢を加えている。
「ずっとそのかたちをやっていたというわけではなくて、最近そういうプレーもやっているところなんです」と本人は明かす。「そのかたち」とは何かというと、大外のエリアを走るところから、その内側に位置するボランチやインサイドハーフ、或いは前方のウイングの選手とポジションの縦軸を入れ替えてパスを交換し、攻撃を組み立てたり自身がゴールに近づいたりするかたち、がそれである。
 
仙台がJ1で7試合ぶりの勝利をおさめた前節・神戸戦では、柳がMFやウイングと縦軸を入れ替えながら攻撃に関わることで、相手の守備体勢を広げる場面が何度となくあった。逆に、内側と見せかけて外を突破し、クロスからチャンスを作った場面もあった。「何回かいいかたちが作れていたので、内と外をうまく使い分けて攻めていければ相手の陣形も崩せますし、自分たちももっとゴールに近づいていける。もっとやっていきたい」と、手応えをつかんだようだ。
「まだ、うまくいかないこともあります。でも試合の中で内に入ることと外に張ることを使い分けられたら自分としても大きな武器になると思いますし、チームとしてももっと良くなると思うので、もっとクオリティー、判断、タイミングをつかんで、攻撃にアクセントをつけていけたら」と柳はこの先の成長を見据える。彼が縦横無尽にピッチを駆け、次節も仙台の決定機を作り出すことを期待したい。


文:板垣晴朗(仙台担当)


明治安田生命J1リーグ 第10節
8月15日(土)18:00KO ユアスタ
ベガルタ仙台 vs 清水エスパルス
ユアテックスタジアム仙台(ベガルタ仙台)
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