【秋田 vs C大23】攻守で躍動する沖野将基「ゴールやアシストでチームを勝たせたい」

2020年9月5日(土)


前節の沼津戦で沖野将基が躍動した。先制ゴールを含む2得点を挙げてチームを勝利に導いた。

秋田にとっては2試合引き分けが続き、さらに前々節のアウェイ岐阜戦は雷雨により中止が決定。開幕から負けなしとはいえ、再び勢いを取り戻すために重要な試合だった。

今シーズンの沖野は[4-4-2]の右SHを務めている。WBやSBに比べてゴールが近くなり、クロスを上げるだけでなく、逆サイドからのクロスに合わせるためにゴール前に詰めなければならない。吉田謙監督のサッカーは前線からの守備が生命線であり、FWと同様にSHもボールを奪うために、そしてチームメイトのカバーリングのために走り続ける必要がある。その賜物として、SHのエリアでボールを奪うことができればショートカウンターのチャンスになる。

沼津戦の2ゴールはまさにこうしたプレーによるものだった。66分、左サイドを抜け出した久富賢がクロスを上げると、中央に走り込んだ沖野がダイレクトで合わせた。わずか2分後。久富のプレスで相手が横パスを出すと、狙いを定めた沖野がボールを奪う。その勢いのままペナルティエリアまでドリブルで持ち込み、ゴール左隅にシュートを流し込んだ。吉田監督が掲げる「良い守備から良い攻撃」を体現するような流れのゴールで2-0とし試合を決定づけた。この結果について沖野は「前節は2ゴールできた。前の選手なので毎試合毎試合、目に見える結果が大事かなと思います」とあくまで貪欲だ。

開幕から取材を重ねるなかで、この貪欲さが伝わるシーンがあった。まず岩手との開幕戦の59分。秋田が2点目を取った直後、中村亮太のスルーパスで左サイドを抜け出した久富が切り込む。すると中央で強くボールを要求しながら走り込む選手いた。もうひとつは第2節の福島戦の30分。ロングボールで抜け出した中村が相手DFを振り切り、ペナルティエリア正面でボールを持つ。その後方から、中村を強く呼びながらフリーで走り込む選手がいた。その選手とはいずれも沖野だった。久富も中村も、沖野が「めちゃくちゃ呼んでいた」と振り返っている。

「去年は試合に出させてもらって点を取れなかった。今年はSHという前のポジションで、何が何でもゴールやアシストがもっともっとほしい。そこはすごく意識しています」と沖野。結果への強い思いと、チームのためのハードワークがベースとなり、第9節の熊本戦の秋田加入後初ゴールや前節の2ゴールに結びついたのだろう。第13節にしてすでに自身の年間最多ゴール数を更新中だ。相手チームにとって沖野は、サイドだけでなくゴール前でも危険な存在になった。

沖野は毎試合、吉田監督から「思い切りやれ」と声を掛けられているという。この言葉には秋田のファン・サポーターの多くが首肯するだろう。秋田に加入後、右サイドを切り裂く沖野のプレーがスタジアムを高揚感で包む瞬間を何度も見てきたからだ。こうして迎える今節はセレッソ大阪U-23戦。沖野は古巣との対戦を前に「お世話になったクラブなので、自分が活躍している姿を見せられるように頑張りたい。チームとしては3試合ぶりに勝って、ここからまた連勝できたらすごくいい。そのために自分が結果を出してチームを勝たせたい」と意気込んでいる。


文:竹内松裕(秋田担当)


明治安田生命J3リーグ 第14節
9月6日(日)18:00KO ソユスタ
ブラウブリッツ秋田 vs セレッソ大阪U−23
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