【G大阪 vs 名古屋】目指すのは『攻守に存在感を示し、チームを牽引できる選手』。大卒ルーキー、山本悠樹の現在地。

2020年9月22日(火)


「厳しい環境でこそ磨かれるプレーは必ずある」
今シーズンのはじめに聞かれた言葉だ。本職であるボランチには、遠藤保仁を筆頭に、井手口陽介、矢島慎也ら日本代表クラスの選手がいて、厳しい競争にさらされるのは百も承知だったが、その環境を自分の力に変えようとガンバ大阪への加入を決めた。

その想像通りに競争は激しく、先発のピッチに立つのは容易ではなかった。今年最初の公式戦となった2月16日のYBCルヴァンカップ・グループステージの柏レイソル戦では途中出場ながら『プロデビュー』を果たしたが直後のJ1リーグ開幕戦ではベンチ外に。中断期間を挟んで7月に再開したJ1リーグでは控えメンバーにこそ名を連ねたものの、7〜8月の戦いで途中出場した5試合はいずれも10分未満しかピッチに立てなかった。そうした状況もありJ3リーグの試合に2度、出場したことも。だが、すべての経験を力に変えた。
「トップでなかなか試合をする機会がない中で、J3リーグでしっかり自分のプレーをしてアピールすることを第一に考えて臨みました。ですが、結果的に前線に絡んでゴールやアシストをするという自分の持ち味もあまり発揮できなかったし、試合の中で修正する力も目に見えて足りないと気づいた。それを受けとめて自分がまた練習で何をしなければいけないのか、しっかり考えてやっていこうと思います」

「今のままではいけない」という危機感による『変化』をJ1リーグのピッチから感じ取ったのは、14節のベガルタ仙台戦だ。この日初めてJ1リーグに先発出場した山本はアンカーのポジションを預かる中で、立ち上がりこそやや硬さが見られたものの徐々に存在感を示していく。その中で8分に叩き込んだプロ初ゴールは、より自分を落ち着かせた。
「ポジションはアンカーでしたが、ペナルティエリア付近に入っていくことは試合前から意識していたこと。得点については普段からミドルシュートの練習もしていたし、相手が飛び込んでくるのも冷静に見えていて、切り返した瞬間にコースがあいていたので力まずにしっかり当てることだけ意識して振り抜きました。ユニバーシアードで一緒にプレーした川崎フロンターレの薫(三笘)や怜央(旗手)がJリーグ再開後すぐに活躍していた一方で、自分は試合に絡めなかったり、出ても短い時間でめっちゃめちゃ悔しかったし、チャンスをもらったら結果で応えないといけないとずっと思っていた。試合前、アップが始まるまでは珍しく緊張していたんですけど、アップが始まってからは緊張より『やるぞ』という気持ちの方が大きかった」

個人的な結果はもちろん、『勝利』というチームとしての結果も出たからだろう。仙台戦を機に4試合連続して先発のピッチに立ち続けている山本。その中では「中盤での守備の強度や運動量」を課題に挙げる一方で自分の『持ち味』をしっかりと発揮できれば、チームとしても本来の攻撃力が発揮できるという自信も積み上げている。
「ガンバは、守備の時間が長くなってしまうとしんどくなる。もう少しボールを前に進めるためにも、自分がうまく中継役になってボールを運んだり、攻撃に絡んでいければと思っています」

プロサッカー選手として目指すのは、「勝つために何ができるかにこだわって攻守に存在感を示し、チームを牽引できる選手」。そのためにもさらなる成長を意識しながら、ピッチで輝く自分を求め続ける。


文:高村美砂(G大阪担当)


明治安田生命J1リーグ 第18節
9月23日(水)19:00KO パナスタ
ガンバ大阪 vs 名古屋グランパス
パナソニック スタジアム 吹田(ガンバ大阪)
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