【清水 vs 浦和】清水の新たな司令塔・中村慶太。チームの進化を加速させるために

2020年9月22日(火)


前節・湘南戦に3−0で快勝し、ようやく連敗を7で止めた清水。無失点勝利も今季初で(無失点試合は2回目)、長く足踏みしていたクラブのJ1通算400勝も達成して、チームの雰囲気はかなり良くなっている。
ただ、中3日で迎える今節の相手は、ここまで12戦勝てていない浦和。相手の一瞬の隙を見逃さない試合巧者だが、逆にいえば相性の悪い浦和に勝てれば、自分たちの自信や勢いはさらに上乗せされるはずだ。ホームでの連敗を4で止め、今季初の連勝を実現できるかどうか。清水にとっては非常に大きな意味を持つ試合と言える。

そんな大事な一戦に向けて、今まで以上に大きな働きを自らに課している選手がいる。昨年までのイメージと違って、今季はまさに「司令塔」というべき働きでチーム全体を動かしている中村慶太だ。
今季の清水は、クラモフスキー監督の指揮でGKからきっちりとパスをつないでいくサッカーに取り組んでいるが、中村はそのスタイルとの相性が抜群に良い。ボールを失わずにしっかりとキープできる、広い視野で長短の正確なパスを供給できる、さらに対面の相手を1人2人かわしてボールを自ら前に運ぶことができるといった技術の高さがあるため、1列下がってボランチとして起用されることも増え、彼の特徴が存分に生かされている。

もちろん彼自身も、自分の役割をよく理解している。
「パスをつなぐサッカーなので、簡単なミスをしないということはもちろんですし、どうポジションをとって、どう味方を動かせば、効率的に前にボールを進めて良い攻撃ができるかというのはつねに考えています。そこをもっともっと突き詰めながら、今はアシストはできているけどゴールは今年まだ取れていないので、得点の部分も意識してやっていきたいです」(中村)

そうした面でも、湘南戦は良い手応えが得られたゲームだった。
「最近(パスが)足下足下になって裏のスペースを使うといったところが抜けていたので、そこは湘南戦で3-5-2になって、僕もシャドーに入って2トップがいて前に人数をかけられた分、自然に裏を狙えるようになってきたので、良い傾向だと思います」(中村)
前々節の横浜FM戦からシステムを3バックに変えた清水は、湘南戦では3バックを継続し、中盤を逆三角形にして、カルリーニョス・ジュニオとジュニオール・ドゥトラのブラジル人2トップという形に変更。中村は2列目でシャドーとして後藤優介と並び、組み立てで良い形を数多く作ったうえで、右サイドの裏へのパスで先制点もお膳立てした。さらにクロスに対してゴール前に飛び込み、あと一歩で今季初ゴールというシーンも見せた。
「なかなか勝てない中で、ボールを大事にするという意識が強くなったのか、ダイナミックな動きという部分が欠けてきていた」と中村が分析する部分が、湘南戦でかなり改善できたことはチーム全体にとっても大きな収穫と言える。

今節は、そうした良い面を浦和に対してもしっかりと表現することが第一のテーマとなる。ただ、清水が主導権を握れたとしても、浦和には相手のミスを見逃さない恐さがある。
「カウンターのスピードとか、前への個の力という部分が非常に高い選手がいるので、(ボールの)失い方というのは本当に気をつけないといけないと思います。そこのリスクマネジメントは90分通して集中していかなければいけないと思っています」(中村)
前述の通りボールを失わないというのは中村の大きな持ち味だが、今節はそれに加えて失った際の速い守備への切り換えも求められる。さらに彼自身のゴールも「貪欲に狙っていきたいです」と言う。
浦和を倒してチームの成長を加速させるために、多くのことを自分に課し、周りからも期待される中村。中3日の連戦で彼がそれだけの働きをするには、入場者数の制限が緩和された中でサポーターの力強い後押しが欠かせないものになる。


文:前島芳雄(清水担当)


明治安田生命J1リーグ 第18節
9月23日(水)19:30KO アイスタ
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