【大分 vs G大阪】守備の人・小出悠太がサイドで異色を放つ

2020年10月17日(土)


大分では珍しい守専のウイングバックが自分の居場所を定めたーー。小出悠太は、甲府でのレギュラーポジションに安泰することなく、成長に欠かせない競争を求めて今季大分に加入した。市立船橋高、明治大とサッカーのエリートコースを歩んできた小出だが、「サッカー人生で僕は自分が上手いと思ったことは一度もない。カテゴリーが上がるたびに苦労している」と振り返るように、入学当初はBチーム、Cチームから這い上がったが、高校、大学では日本一を経験している。

大分加入当初は、これまでのサッカー人生と同じく控え組からスタート。昨季から最終ラインの顔ぶれは変わらず、片野坂知宏監督の戦術を熟知する既存組の一日の長があり、出場機会に恵まれなかった。ただ、今季は連戦が多く、先発組のコンディションが整わない時にピンチヒッターとして出番を得たが、大きな爪痕を残すまでに至らなかった。潮目が変わったのが19節・鹿島戦。それまでも本職のDFでなく何度か右ウイングバックで出場することはあったが、この試合で高校、大学の先輩であり、J1で最も対戦したかった和泉竜司とマッチアップしたことが大きかった。途中交代するまで精力的に走り回り、和泉に対し決定的な仕事をさせず、勝利に貢献できたことも大きな自信となった。

今では対戦相手の対面となる左サイドで強烈な攻撃力を誇る選手が配置されたときは、守備能力の高い小出が先発に名を連ねることが多くなった。“守備の人”らしく、「自分の役割は相手のストロングをまずは止めること。プラスで攻撃ができればと思っている」と話す。ポジショニングや間合いの取り方、そして飛び込むタイミング。自分だけでなく、周りにいる味方の位置やプレスの掛け方を確認しながら、相手の動きやパスコースを予測する。パスの出し手が、ボールを蹴る瞬間に下を向いたら一気にマーカーとの距離を縮めて奪い取る。「それが狙い通りに決まったときが快感」。小さい頃からサッカーをやっているうえでの楽しみはポジションが異なっても変わらない。

今季再ブレイクした田中達也、スピードと運動量のある松本怜や高山薫、そして星雄次ら、大分のウイングバックは推進力のある“矛タイプ”が多いが、まずは守備を基本とする“盾タイプ”は小出ぐらい。DFからコンバートされて日は浅いが、その存在感が徐々に大きなものとなっている。


文:柚野真也(大分担当)


明治安田生命J1リーグ 第23節
10月18日(日)14:00KO 昭和電ド
大分トリニータ vs ガンバ大阪
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