【金沢 vs 磐田】本塚聖也「自分が変わるきっかけ」となった磐田戦へ

2020年10月17日(土)


石尾崚雅に戻したパスが大森晃太郎にカットされ、山田大記のシュートがネットを揺らした。その瞬間、本塚聖也は天を仰いだ。

「自分としてはいちばん嫌な記憶がある試合」。第14節、アウェイでの磐田戦を本塚はそう振り返った。プロに入って2試合目のスタメン。去年までJ1で戦っていた相手。メンバー表に並ぶのは元フル代表、現五輪代表といった錚々たる名前。大橋尚志の負傷離脱で巡ってきたチャンスをものにするため、そして自分をアピールするためには格好の舞台だった。

しかし先に書いたように、本塚は自らのミスから失点。その直後に交代を告げられた。「失点以外のプレーもいいとは思っていない。最初はプレッシャーをかけて奪うこともできたけど、相手に走らされて体力がなくなってきたときにいけなくなった。その部分で甘さがまだあった」。

次の試合、本塚は再びベンチからのスタートとなった。代わりに中盤の底に位置していたのはサイドが本職の下川陽太だった。しかし、その悔しさが本塚を変えた。「変わらなければいけないと思った」。攻撃では消極的なプレーを見直し、守備では狙いをもってボールを奪うための位置どりや準備に重点を置いた。

磐田戦から3試合後。今度は藤村慶太のコンディション不良に加え、下川も負傷したことにより再び本塚にチャンスが巡ってきた。相手はこのとき首位に立っていた長崎。この「追試」というべき試合で、本塚は積極的な姿勢を見せた。加藤陸次樹を裏に走らせるなど、ゴールに直結しそうなパスも出した。もちろんすべてが完璧ではなかったが、勝点1獲得に貢献した。

それ以降、中2日の前節こそベンチスタートとなったが「MF本塚聖也」の名はメンバー表の中央に載り続けている。そして巡ってきた再びの磐田戦。「自分が変わるきっかけになった試合。いまは『やり返すぞ』という気持ちしかない」。本塚はまっすぐ前を見て、そう口にした。


文:村田亘(金沢担当)


明治安田生命J2リーグ 第27節
10月18日(日)14:00KO 石川西部
ツエーゲン金沢 vs ジュビロ磐田
石川県西部緑地公園陸上競技場(ツエーゲン金沢)
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