【京都 vs 山口】周囲を生かし、生かされるバイプレーヤー、黒木恭平

2020年10月17日(土)


前節はアウェイで町田に敗れて連敗。試合内容も“完敗”という言葉以上に大きなダメージを感じるものだった。左サイドでフル出場した黒木恭平も「(攻撃で)後ろからの持ち運びと、それに対するサポートの角度や距離が上手くいっていなかった。(相手の)間へ顔を出すこと、幅を取ること、全てがチグハグでした。間でパスを受けたとしても、そこへのサポートが無くてボールを失ってカウンターを受けたり…そうしたバランスや、みんなが何をしたかったのかが合っていませんでした」と振り返っている。

攻撃が機能せず、それにより守備のバランスも崩してしまったのが大敗の原因だ。理由はいくつかあるが、先制点が前半4分、追加点が後半3分と、失点の時間帯の悪さも影響している。
「失点したことで(自分たちの精神的な)落ち込みは感じていないが、相手は(リードしたことで)勢いが出るし、そこを跳ね返すだけの力が足りない。メンタル面は大きいと思います」と試合展開が選手の心理に影響を与えることを語っている。

一方で、こうも指摘している。
「前半や後半の最初で失点すると確かに試合が難しくなるけれど、町田戦だと残り時間はまだまだあった。そこから修正できなかった方が問題です」。
冒頭でも取り上げたように、相手の前からのプレッシャーに対して攻撃を組み立てられなかった。戦術的な問題や選手個々のミスの多さも大敗の理由であることに間違いないし、中2日の町田に中3日の京都が走り負けたという事実も重い。

中3日で挑む山口戦へ向けた練習やミーティングでは、メンタル面で實好礼忠監督から闘争心などについて話があり、戦術面ではビルドアップの確認が行われた。
「(前節は)相手の勢いに対して後手に回ったところが多い。相手より先にポジションを取るところで、もっと早く取らないといけない」。
黒木恭自身、1人で局面を打開するようなタイプではない。味方との距離や角度を意識してポジションをとり、チームが連動する中で左足の正確なキックを生かして攻撃を機能させるバイプレーヤーだ。自分たちの形をベースとしながら、相手のやり方も照らし合わせて、いかに攻撃を組み立てていくのか。そのイメージをチームとして共有して、ピッチ上でのパフォーマンスへつなげられるかどうかが問われる。

「連敗してしまった事実は変えられない。自分たちの力で勝ち取っていく。ホームで山口を叩いて(好転への)いいきっかけにしたいです」という黒木恭の言葉は、全員が胸に抱える思いでもある。連敗を止め、浮上の足ががりとなるようなゲームを期待したい。


文:雨堤俊祐(京都担当)


明治安田生命J2リーグ 第27節
10月18日(日)14:00KO サンガS
京都サンガF.C. vs レノファ山口FC
サンガスタジアム by KYOCERA(京都サンガF.C.)
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