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【秋田 vs 八戸】秋田の攻守一体のシンボル・齋藤恵太、チームの勝利のために走り続ける

2020年10月30日(金)


秋今シーズンの開幕から、齋藤恵太がその瞬足でどれほどのチャンスを生み出してきただろうか。「秋田がやることは変わらない」と、吉田謙監督も選手たちも口を揃える。そして前節のアウェイ沼津戦でも齋藤はいつもと変わらず、最前線で攻撃の突破口を作るために走り続けた。

開始7分。GK田中雄大のフィードを中村亮太が競り、そのセカンドボールを齋藤がキープしてゴールライン際で中央にクロスを送る。それを相手DFがクリアして秋田ボールのスローインとなった。13分には自陣深い位置からの江口直生のフィードに齋藤が追い付き、タッチライン際で相手DFを振り切って中央へクロスを送る。これもやはり相手DFがクリアしてCKとなった。セットプレーは秋田の大きな得点源である。つまり齋藤は開始から10分で秋田に2つのチャンスをもたらしていた。

さらに「攻守一体」を掲げる秋田において、ファーストディフェンダーとしての齋藤の守備が攻撃に結びついている。ここまでを振り返り、ゴールの2つ3つ前のプレーで齋藤が絡んでいるシーンは枚挙に暇がない。たとえば第16節鳥取戦の田中直基のゴールや、第12節アウェイ岐阜戦での江口直生のゴールは齋藤の相手への出足鋭いプレッシャーが起点になった。

吉田監督が「チームが勝つことに最大の貢献をしている。素晴らしい選手」と称えるのは、こうした点にほかならない。

一方で、齋藤はFWとして自らの得点やアシストに強くこだわりを持つ。開幕戦で先制ゴールを含む2得点でチームに大きな勢いをもたらした。第6節のアウェイ藤枝戦では茂平の先制ゴールをアシストした。しかし数字としてはそこで止まっている。チームの戦い方との兼ね合いも踏まえた上で、そのことは誰よりも齋藤自身が自覚する。

齋藤はペナルティエリアから離れたところに飛んでくるパスを真っ先に追いかけ、持ち前の俊足で追いついてキープする役割も担う。相手DFが齋藤に引っ張り出されたスペースに味方が攻め込むのは秋田のひとつの形だ。チームにとって重要な仕事をひたむきに遂行しつつ、これにより必然的に齋藤自身が相手ゴールから遠ざかりシュートチャンスも減る傾向にある。だが齋藤は「これまでチャンスがなかったわけではない。少ないチャンスを決め切れていない。そこが悔しい」と述懐する。

「自分が点を取っていたら第11節のガンバ大阪U-23戦や第17節の鹿児島戦で勝ったかもしれない。そこは自分の弱さでもあり課題でもあります。1本の重要性を練習から大事にしていかなければ。それがプロだと思っているので」と力を込め、日頃からシュートの自主練習に取り組む。シュート練習によりイメージが高まり、一瞬の身体の動きが向上するという。チームが目の前の1試合を全力で戦って勝点を積み上げてきたように、齋藤も自らを高めるために努力を積み重ねる。

もちろん前線からの守備も忘れてはいない。「しっかりディフェンスをかけて、後ろがどれだけ楽にボールを奪えるようにするかが自分たちの仕事」と断言し、チームを最優先する姿勢は変わらない。今節の八戸のように、最終ラインからつないでくる相手に対して、齋藤の武器が輝く場面が必ず訪れるはずだ。


文:竹内松裕(秋田担当)


明治安田生命J3リーグ 第24節
10月31日(土)13:00KO ソユスタ
ブラウブリッツ秋田 vs ヴァンラーレ八戸
ソユースタジアム(ブラウブリッツ秋田)
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