【沼津 vs 長野】前澤甲気が大事にしてきたディテールと若手に劣らない成長意欲

2020年11月21日(土)


「“プレイヤーとしてこんなに変わると思わなかった”。そう言う人が多いですね」。この1年間での成長を問うと、今井雅隆監督からはそう答えが返ってきた。けがによる欠場が続いた明治安田J3第24節から第27節までの4試合を除いて今季は、全試合でスタメン出場し、前節・藤枝との“静岡ダービー”では、5試合ぶりにけがからも復帰している。チームとしても大幅なスタイルチェンジに取り組んでいる今季は、選手個々にもそのスタイルに柔軟に合わせるプレーの変化が求められてきたが、その中で前澤甲気は、常に指揮官から信頼を勝ち取ってきた一人だ。

最終ラインからボールを動かしながらチーム全体で押し上げていく攻撃スタイルを体現していく上で、“止める・蹴る”の基礎技術やポジショニングは、これまで以上に細かい要求が監督からもされてきたが、ビルドアップ時に最終ラインからパスを受けることも多い1.5列目の中盤でプレーすることも多い前澤自身は、練習から一つひとつのプレーに対するディテールを誰よりもこだわり続けてきた。特にチームの機能性を高める上でも重要なポジショニングは、「立つ角度やスペースに入るタイミング、他の選手の動き、ボールの動かし方などちょっとしたところも見ながら、頭も使いながらこれで良いのか、悪いのか。もがきながらやってきた」と試行錯誤を繰り返してきた部分だったが、それが現在は、「もがいていたのが楽しみに変わってきたので、うまくいけば阿吽の呼吸のタイミングでサッカーできる。そこに楽しみや美しさを感じられる」と心境の変化も口にしている。

そのディテールにこだわり続けてきたのは、“上手くなりたい”という貪欲な成長意欲。「シンプルに勝ちたいし、ミスを減らしたいし、活躍したい。個人としても選手生命がそんなに長くないと思っているし、少しでもうまくなりたい」と言う成長意欲から心境の変化も芽生えた。「(自分自身が)『わかっているよ』とか、『そんなに言わなくていいよ』と思ってしまう部分に否定的にならないようになった。逆に言われているということは、(自分が)できていないことを気づかせてもらっている。若手よりも謙虚に吸収力をつけて細かいところからまずやってみるところは意識している」。誰よりもサッカーと正面から真摯に向き合い、細かいディテールにもチャレンジを続けてきたからこそ周囲も驚くほどの成長を遂げることができたのだろう。その姿勢で今後どんな成長を遂げていくのかは個人的にも楽しみなポイントだ。


文:森亮太(沼津担当)


明治安田生命J3リーグ 第29節
11月22日(日)13:00KO 愛鷹
アスルクラロ沼津 vs AC長野パルセイロ
愛鷹広域公園多目的競技場(アスルクラロ沼津)
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